パルテムフローリング工法は、既設管きょ内で組立てた鋼製リングに高密度ポエチレ製のかん合部材と表面部材とを管軸方向に組み付け、既設管と表面部材との間に充てんを充てんする事により、既設管きょを更生する工法である。更生管は、既設管きょと更生材が一体になった複合管となる。
更生管の構造図を図1-1、断面図を図1-2に示す。
パルテムフローリング工法は、鋼製リングと管長方向に長い高密度ポリエチレン材料を組み合わせるという新しい発想に基づいて開発された工法であり、従来の工法にない次のような特長がある。
パルテムフローリング工法の標準適用範囲を表3-1に示す。
表3-1 標準適用範囲
項目 | 標準適用範囲 | 摘要 |
---|---|---|
管種 | 鉄筋コンクリート管きょ | 無筋コンクリート、石積みなど適用可能 |
管きょの光景 | 円 形:800mm~3000mm 非円形:短辺 800mm以上 長辺 5,000mm以下 |
施工実績:5,500mm |
施工延長 | 制限なし | 最大施工実績:750m |
管きょの断面形状 | 円形、馬蹄形、矩形、卵形など | 開水路、門形なども可能 |
施工時流水条件 | 管きょ内径の15%の水深以下であれば施工可能 | 人が安全に作業できる水深以下 |
管きょの継手の段差 | 20mm以下 | 20mm以上の場合は事前処理 |
管きょの継手の開き | 200mm以下 | |
曲率半径 | 12m以上 | 最小実績0.9m(1500mm) |
屈曲角度 | 12度以下 | 最大実績90度(1100mm) |
勾配調整 | 調整高さ20mm以下 | 流量検討により20mm以上可能 |