FFT-S工法(Field Fabricated Tube-Steam Method)は、特殊ライナーに硬化性樹脂を含浸させた材料を既設管きょの中に引込み蒸気で硬化させることで、強度がある平滑なFRPパイプを形成し管きょをリニューアルする工法です。
下水道管きょの整備は日々進み、全国的に下水道普及率が向上している一方で、老朽化などで破損や劣化した下水管きょも増えています。このため、計画的な改築・修繕を行い延命化することが必要になっています。しかし、水道、ガス、電力、通信などのライフラインが輻輳していることや交通障害を考慮すると開削による布設替えは困難な状況です。そこで、これらの問題を解決するために、非開削による管更生工法『FFT-S工法』が開発されました。
薬品名 | 質量変化率 (%) |
外観変化 |
---|---|---|
蒸留水 | 合 格 | 異常なし |
塩化ナトリウム水溶液 (10w/w%) |
合 格 | 異常なし |
硫 酸 (30w/w%) |
合 格 | 異常なし |
薬品名 | 質量変化率 (%) |
外観変化 |
---|---|---|
硝 酸 (40w/w%) |
合 格 | 異常なし |
水酸化ナトリウム水溶液(40w/w%) | 合 格 | 異常なし |
試験方法 JSWAS K-2に準拠。質量変化率0.3%以内(60±2℃、5時間浸漬)
対象管きょに施工車両が近接できなくても、施工可能です。
ライニング工程における施工設備、車両が少なく、わずかな道路占用作業帯で施工できます。
材料はガスバリアー性のフィルムに覆われているため、臭気が少なく、安全と環境に配慮された工法です。
更生管の粗度係数(流下能力係数)は硬質塩ビ管と同等まで改善でき、流下能力が向上します。
■流下能力 | 粗度係数 |
---|---|
実測値 | 0.008~ 0.009 |
設計値 | 0.010 |
段差、屈曲、隙間、浸入水かつ滞留水があっても施工できます。
本管と一体型の取付管施工ができます。