靭性モルタルライニング工法(農業用水路用)
靭性モルタルによる農業用水路補修工法
靭性モルタルライニング工法は、高靭性繊維補強セメント複合材である「靭性モルタル」を使用した、無機系表面被覆工法です。本工法は、特殊短繊維を多量に混入したポリマーセメントモルタルである「靭性モルタル」を使用し、吹付け施工で劣化したコンクリート表面の凹凸部へ確実に充填被覆を行います。
靭性モルタルライニング工法の特長
ひび割れ防止性
- 靭性モルタルは薄塗後に発生する可能性がある収縮ひび割れの発生が極めて少ないため、ひび割れ防止性に優れています。
- 靭性モルタルは混入した特殊短繊維の架橋効果に優れ、既設水路に曲げ引張り荷重が作用した際に発生するひび割れを分散させ、ひび割れ幅を小さくします。
- 靭性モルタルは曲げ靭性係数が大きい材料のため、ひび割れ抵抗性に優れ、剥落抵抗性も有しています。
優れた耐久性・耐摩耗性
- 従来ポリマーセメントモルタルに比べ、優れた耐摩耗性・耐久性を有しています。
- 湿潤環境・耐アルカリ性環境・温冷繰返し環境においても付着強度が確保できるため、長期に既設水路躯体との一体化が可能です。
工程短縮
- 靭性モルタル1層の単層構造で吹付けを行うため、大幅な工期短縮が可能です。
施工性
- 施工面が湿潤状態でも施工可能です。
- 吹付け施工のため、人工施工に比べ品質の安定化が図れ、大断面の施工が容易です。
- モルタルを使用したラインニング工法のため、複雑な線形の水路でも施工が可能